猫の爪切りの必要性は、飼育方法によっても異なります。
①室内飼育の場合
室内飼育の猫の場合、外に出歩く機会が無いため爪が磨耗せずにすぐに伸びてしまいます。
その状態で「爪とぎ」をバリバリと行うと、家の中の家具や壁が傷だらけになってしまいます。
また爪が伸びすぎてしまった場合、爪が割れたり剥がれたり、また円を描くようにして肉球に食い込み雑菌が入って感染症になってしまうこともあるのです。
そのため、室内飼育の場合は猫の爪を定期的にチェックし、伸びてきたら爪切りをしてあげることは、とっても飼い主さんにとっても大事なことなのです。
②外飼育の場合
外飼育の猫の場合は、アスファルトの上などを歩いているうちに爪の先端が磨り減ってある程度丸くなるため、基本的に爪切りは必要ない場合がほとんどです。
また、外出中にコンクリート壁などで爪とぎを行う事で爪が伸びすぎることも少ないです。
時折、爪をチェックしてあげて伸びすぎていたら切ってあげる程度でいいでしょう。
③子猫の場合
子猫は爪の出し入れが出来ません。
そのため、爪が出ている状態で兄弟姉妹とじゃれあうと相手を傷つけてしまうため、子猫の場合も爪切りが必要です。
猫の爪切りの頻度
猫の爪が伸びる速度には個体差があるため例えば「月に1度」など、頻度や回数に決まりはありません。
常日頃から爪をチェックし「爪の先端が鋭く尖っている」「爪が伸びすぎている」などの場合に、その都度爪切りを行いましょう。
猫の爪はどこまで切ればいいのか?
血管の手前まで切る
片手で猫の手を握り、爪を上下からはさむようにして優しく押すと自然に爪が外に飛び出します。
飛び出した爪をよく確認すると爪の根元から半分程まで伸びた血管と神経が通るピンク色の部分(クイックと呼ばれます)が見えると思います。
このクイックより外側の爪のとがった部分を伸びた分に合わせて1〜2mmほどカットしましょう。クイックを外して爪を切れば猫が痛みを感じることはありません。
おとなしい猫であれば、この方法で爪切りをすることができます。
出血した場合
ツメの先端にある血管(クイック)を切ると出血します。
爪から出血した場合は、止血剤を指で軽く叩くとすぐに止血できます。
参考: 猫用止血剤(動物用医薬品クイックストップ(止血剤))
止血剤が手元にない場合は、応急処置としてティッシュで止血してください。ほとんどの場合、時間の経過とともに出血は止まりますが、時間が経っても出血が止まらない場合(非常に深い爪の場合)は、動物病院に連れて行ってください。
人間用の爪切りは使える?
人間用の爪切りは使わない方が良い
人間用の爪切りでも猫の爪切りは不可能ではありませんが、爪が鋭利に尖りすぎてしまうのと、暴れた際に指を傷つける恐れがあります。
猫用の爪切りは安価で購入可能です。千円程度で購入したものでも機能性に問題はないので出来る限り猫用の爪切りを使うようにした方が良いでしょう。
このようなタイプの爪切り【猫用】爪切りヤスリセットが使いやすいです。
まとめ
猫の爪切りの必要性、頻度、正しい方法については以上となります。
自宅で爪切りができれば一番良いのですが、性格によっては暴れたり嫌がったりしてできない場合もあります。
そのような場合は、無理に自分で爪切りをするのではなく、動物病院に連れて行って爪切りをしてもらうとよいでしょう。
料金は動物病院によって異なりますが、猫の爪切りの料金(値段)は500~1,000円程度であることが多いようです。