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猫の糖尿病におすすめのキャットフード|療法食の選び方と寛解のために大切なこと

糖尿病の猫におすすめのキャットフード

食欲がない。吐いている。水も飲まなくなった。ぐったりしている。糖尿病の猫にこの症状が出ているなら、この記事を読むより先に動物病院へ連れて行ってください。

糖尿病性ケトアシドーシスという、命に関わる合併症の症状です。処置が遅れると亡くなることがあります。

そうではなく、診断を受けてこれから食事を見直す方に向けて、以下をまとめました。

目次

猫の糖尿病は、インスリンが要らなくなることがあります

診断を受けた方が一番知りたいのは「治るのか」だと思います。ここは犬や人とは事情が違います。

人や犬に多い1型の糖尿病、つまり膵臓の細胞が壊れてインスリンが作れなくなるタイプは、猫にはほとんど起こらないと考えられています。猫の場合はインスリンから離脱できることがあります。これを寛解と呼びます。

必ず寛解するわけではありませんし、どのくらいの割合で寛解するかは状態によって変わります。ただ、その見込みを高める要素は分かっています。

  • 治療を早く始めること
  • 血糖のコントロールを早い段階で安定させること
  • 炭水化物の少ない食事にすること
  • 適正体重まで落とすこと
  • こまめに状態を確認し続けること

このうち飼い主が毎日手を動かせるのが食事です。フードを見直すことが治療そのものの一部になるのは、こういう理由からです。

療法食を食べてくれないとき、自己判断で市販に替えないでください

先に書いておきます。療法食を出しても食べてくれない、という相談はよくあります。ただしここで気をつけてほしいことが2つあります。

ひとつめ。食欲がないこと自体が、さきほどのケトアシドーシスのサインであることがあります。「好き嫌い」で片付けずに、食べない日が続くなら獣医師に連絡してください。

ふたつめ。インスリンを打っている猫が食べないままでいると、低血糖になる危険があります。食べないフードにこだわり続けるのは、それはそれで危ないということです。

療法食には複数のメーカーと、ドライ・ウェットの違いがあります。ひとつ食べなかったから市販に戻す、ではなく、まず獣医師に「これを食べません」と伝えてください。別の選択肢を出してもらえます。

糖尿病の猫に与えるフードの選び方

猫が糖尿病と診断された場合は、獣医さんに「療法食」を処方してもらうのが、一番良い方法です。

そうは言っても猫の場合、療法食を好んで食べてくれない場合が多いです。
そのため、自分で市販のフードを選ぶ場合の、いくつか押さえておきたいポイントを解説します。

高たんぱく・低炭水化物の原材料を使用

糖尿病に罹ってしまうと、体に栄養を摂りこむ機能が低下するため、体重が減ってしまう場合が多いです。

そのため、できるだけ「高たんぱく」「低炭水化物」といったフードを選ぶことが大切です。

但し高たんぱくのフードだと腎臓に不安がかかるため、腎臓が弱い猫ちゃんには使えないので、注意が必要です。

グレインフリー・低炭水化物のフード

米・小麦・トウモロコシなどの穀物類は、本来肉食動物の猫には消化しづらい原料です。
そのためアレルギー反応を起こすこともあります。

糖尿病の猫ちゃんがしっかり栄養を取るには「穀物不使用」と書かれている、グレインフリーのフードがおすすめです。

また、グレインフリーと謳っていても、芋類などの炭水化物が含まれている場合もあります。

そのため、原材料をよく確認してからフードを選ぶのがおすすめです。

どのくらい少なければいいのか、という目安もあります。糖尿病の猫向けには炭水化物が代謝エネルギーの12%以下のものが望ましいとされています。療法食はこの水準で作られています。市販のフードでここまで下げてあるものはほとんどありません。

炭水化物の量はパッケージに書かれていないことが多いので、そこも療法食を選ぶ理由のひとつになります。

食物繊維が豊富なフード

食物繊維には、糖の吸収を緩やかにして、血糖値の急激な上昇を防いでくれる働きがあります。

そのため、食物繊維が豊富なフードを選ぶのもおすすめです。

糖尿病の猫におすすめ!療法食のキャットフード5選

【2026年9月追記】ロイヤルカナンの「糖コントロール」は、猫用ドライ・ウェットとも販売終了しました。ウェットパウチが2026年6月ごろ、ドライが7月ごろです。後継は「糖コントロール アドバンスト」で、ドライは2026年7月1日に発売されています。肥満をともなう糖尿病の猫に向けて、減量と血糖の維持を同時に見るように作り直されたものです。切り替えは獣医師に相談してください。

ロイヤルカナン 糖コントロール アドバンスト(ドライ)

トイやルカナン糖コントロール
商品名ロイヤルカナン 猫用 糖コントロール アドバンスト ドライ
種類食事療法食
対象肥満をともなう糖尿病の猫(減量と血糖の維持を同時に)
主原料肉類(鶏、七面鳥)、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、植物性繊維、超高消化性植物性タンパク(消化率90%以上)、大麦
たんぱく質45.0%以上
脂質7.0%以上
粗繊維10.6%以下
エネルギー331kcal/100g
内容量500g/2kg/4kg

旧品(糖コントロール)は381kcal/100g・脂質10.0%以上・粗繊維5.6%以下でした。アドバンストは331kcal/100gで脂質7.0%以上まで下げ、粗繊維を10.6%以下まで増やしています。糖尿病の猫は肥満をともなっていることが多いので、減量もいっしょに見られるように作り直された、という変更です。

大麦やサイリウムなどを配合することで、血糖の安定に配慮しています。

また鶏、七面鳥、ダック、大豆たんぱくなどを配合することで高たんぱくなフードになっています。炭水化物の配合量も低く調整しているので、猫の体の負担も軽減してくれます。

ロイヤルカナン 糖コントロール アドバンスト(ウェット パウチ)

ロイヤルカナンのウェットタイプ
商品名ロイヤルカナン 猫用 糖コントロール アドバンスト ウェット パウチ
種類食事療法食
形状ウェットフード(パウチ)
主原料肉類(鶏、豚)、セルロース、豚タンパク、ビートパルプ、調味料(アミノ酸類)
たんぱく質7.9%以上
脂質0.6%以上
粗繊維2.8%以下
エネルギー61kcal/100g
内容量85g×12袋入
価格3,229円(2026年9月・楽天ビック)

水分が多いぶん、同じ重さで比べるとカロリーは低くなります。食欲が落ちている猫や、水をあまり飲まない猫に向いています。ドライと組み合わせて使うこともあります。

大麦やサイリウムなどを配合することで、血糖の安定に配慮しています。

また鶏、七面鳥、ダック、大豆たんぱくなどを配合することで高たんぱくなフードになっています。炭水化物の配合量も低く調整しているので、猫の体の負担も軽減してくれます。

アニモンダ インテグラ プロテクト 糖尿ケア ドライフード

アニモンダ 糖尿ケア ドライフード
種類療法食
形状ドライフード
主原料鳥タンパク(乾燥)、コーン、コーングルテン、獣脂ミール、ライス、鳥レバーなど
カロリー100gあたり403kcal
原産国ドイツ

アニモンダ 糖尿ケア(ドライ)の成分詳細

たんぱく質 40%
脂質15%
粗繊維 2%
灰分6 %
水分 6.%
スターチ 24 %
糖分2%

糖尿病の猫のために特別に開発したドライフードです。
高たんぱくなレシピで、食事後の血糖値の上昇を緩やかにします。

グルテンフリーを採用していて、安心して与えられるフードです。

アニモンダ インテグラ プロテクト 糖尿ケア サーモン

アニモンダ糖尿ケア サーモン
種類療法食
形状ウェットフード
主原料鳥タンパク(乾燥)、コーン、コーングルテン、獣脂ミール、ライス、鳥レバーなど
カロリー100gあたり95kcal
原産国ドイツ

アニモンダ 糖尿ケア サーモンの成分詳細

たんぱく質 11%
脂質5%
粗繊維 0.3%
灰分1.6 %
水分 81%
デンプン 0.1 %
全糖分n.d
タウリン0.6g

糖尿病疾患を持つ猫のため作られたINTEGRA®PROTECT糖尿ケアのウェットタイプです。
野菜や穀物など、本来猫には必要がない原材料を使わず、お肉のみを採用。グレインフリーで高たんぱくなフードです。

糖尿ケアとは別に、ストルバイトとシュウ酸カルシウム結石の形成も防いでくれます。

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット 猫用 m/d エムディー ドライ

ヒルズmd
種類療法食
形状ドライフード
主原料コーングルテン、トリ肉(チキン、ターキー)など
カロリー100gあたり395kcal
原産国アメリカ

ヒルズ 糖尿病管理(ドライ)の成分詳細

たんぱく質 50.7%
脂質20.3%
炭水化物(NFE)19%
粗繊維3.6%
カルシウム0.87%
デンプン 0.1 %
リン0.77%
カリウム0.84%
ナトリウム0.29%
マグネシウム0.091%
アルギニン3.01%
タウリン0.32%
ビタミンC115ppm
ビタミンE637 IU/kg
オメガ‐3脂肪酸0.3%
オメガ‐6脂肪酸3.55%
カルニチン614.1 ppm

糖尿病と体重管理のサポートに特化した療法食です。
脂肪を燃焼させエネルギーにする高レベルのL-カルニチンを配合。

低炭水化物・高たんぱく質にすることで、血糖値を管理し、糖尿に配慮しながら栄養価も高いフードになっています。

療法食ではないけれど、炭水化物が少なめのフード

ここから紹介するものは療法食ではありません。血糖のコントロールを目的に作られたフードではないので、療法食の代わりにはなりません。

それでも載せているのは、穀物を使わず動物性のたんぱく質を多く使っているため、一般的なキャットフードに比べると炭水化物が少なめだからです。療法食をどうしても食べない場合に、獣医師と相談するときの選択肢のひとつとして知っておく意味はあります。

それと、この5つはいずれも通販でしか買えません。スーパーやホームセンターの店頭には置いていないので、その点もふまえて読んでください。

くり返しになりますが、切り替えるかどうかは必ず獣医師に相談してから決めてください。インスリンの量は食事の内容を前提に決まっているので、黙って替えると血糖が乱れます。

モグニャン

モグニャン
種類総合栄養食
形状ドライフード
主原料白身魚65%、タピオカ、ジャガイモなど
カロリー100gあたり379kcal
原産国イギリス

モグニャンの成分詳細

たんぱく質 27%以上
脂質11%以上
粗繊維5.25%以下
灰分9.5%以下
水分 5%以下
NFE41%
オメガ3脂肪酸2.5%
オメガ6脂肪酸1.3%
リン1.1%
カルシウム1.3%

白身魚を63%使用した、お魚好きの猫におすすめの高たんぱくなキャットフードです。
穀物類を一切使用していないグレンインフリーで、消化にも良いです。

ペット先進国イギリスの厳しい基準をクリアした工場で生産された、安心できるフードです。

カナガンサーモン

カナガン サーモン
種類総合栄養食
形状ドライフード
主原料生サーモン、乾燥サーモン、ニシン、マスなど
カロリー100gあたり379kcal
原産国イギリス

カナガン サーモンの成分詳細

たんぱく質 34%以上
脂質14.8%以上
粗繊維3.25%以下
灰分10.2%以下
水分 8%以下
オメガ3脂肪酸0.8%
オメガ6脂肪酸3.1%
リン1%
カルシウム1.4%

サーモンやマスなど、お魚を78%も贅沢に使用したキャットフードです。

特にサーモンやマスは、ヒューマングレードの生サーモン・生マスを使っています。

もちろんグレインフリーで高たんぱくなので、糖尿などの対策にもピッタリなフードです。

カナガンチキン

カナガンチキン
種類総合栄養食
形状ドライフード
主原料チキン生肉、乾燥チキンなど
カロリー100gあたり376kcal
原産国イギリス

カナガン チキンの成分詳細

たんぱく質 29%以上
脂質15%以上
粗繊維5.25%以下
灰分11.25%以下
水分 9%以下
オメガ3脂肪酸2.8%
オメガ6脂肪酸0.9%
リン1.86%

成分の50%以上にチキンを使用している、お肉たっぷりのキャットフードです。

お肉以外にも、野菜やハーブを使って栄養バランスも考えられています。

猫の体への負担を考慮し、穀物不使用になっています。

ジャガーキャットフード

ジャガー
種類総合栄養食
形状ドライフード
主原料チキン生肉、乾燥チキンなど
カロリー100gあたり376kcal
原産国イギリス

ジャガーキャットフードの成分詳細

たんぱく質 29%以上
脂質15%以上
粗繊維5.25%以下
灰分11.25%以下
水分 9%以下
オメガ3脂肪酸2.8%
オメガ6脂肪酸0.9%
リン1.86%

チキン・鴨・サーモン・マスなどの動物性原料を80%使用しているので、高たんぱくで満足感が高いフードです。

原材料はすべてヒューマングレードのものを使用。

香料や着色料などを一切使用しておらず、自然な味わいが人気です。

グランツ

グランツ
種類総合栄養食
形状ドライフード
主原料チキン生肉、乾燥チキンなど
カロリー100gあたり376kcal
原産国フランス

グランツの成分詳細

たんぱく質 29%以上
脂質15%以上
粗繊維5.25%以下
灰分11.25%以下
水分 9%以下
オメガ3脂肪酸2.8%
オメガ6脂肪酸0.9%
リン1.86%

人工添加物を一切使用しておらず、お肉やサーモンを70%以上とふんだんに使用した、高たんぱくで低糖質なキャットフードです。

人工保存料を使っていない代わりに、1袋500gずつ小分けに入っているので、いつでも新鮮なうちに食べきることができます。

お腹の調子を整えてくれるプレバイオティクスや、尿路ケアができる2つのベリーも配合しています。

糖尿病の猫におすすめのキャットフードまとめ

糖尿対策におすすめのフードをご紹介しました。
糖尿病と診断された場合は、獣医さんとよく相談してから決めることが大切です。

自己判断で手作りしたり、食事量を減らしたり、治療をしない選択をする方もいますが、まずは獣医さんに相談してから決めることをおすすめします。

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この記事を書いた人

ペットフードアドバイザー1級。株式会社アイ・ティー・ワンの代表として、茨城県那珂市からこのサイトを運営しています。キャットフードは原材料表示と成分値を確認したうえで、実際に愛猫に食べてもらってから記事にしています。モグニャンは食べている様子を動画で、カナガンやプラチナムは開封から食いつきまでを写真で載せています。

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