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高齢化しているペット!飼い主がするべき対策とは!?

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市場統計から考えるペットの高齢化

近年、寿命が延びたことによるペットの高齢化が進んでいます。

寿命の延び率は人間とは比にならないくらい著しく、猫にいたっては2012年から2015年の間に1.3歳も延びたことが一般社団法人のペットフード協会が発表した「全国犬猫飼育実態調査」によって明らかになっています。

また、家の中で飼われている猫はそれ以外の猫よりも2歳ほど寿命が長くなっています。

ペットが高齢化した理由は2つ挙げられます。

まず、ネットの普及やペットブームによる情報量の増加です。

取り上げるメディアが増えたり、気になったことをいつでも簡単に検索できるようになったことから、犬や猫に関する知識を付けやすくなりました。

その結果、正しい飼育をする人が増え、寿命が延びた可能性があります。

もう1つの理由は、医療の発展によるものです。より高度で正確な診察・治療を行えるようになったので、病気の予防・完治が可能となり寿命が延びたと考えられます。

ペットの高齢化によって生じる問題

人間は寿命が延びたことによって、高血圧・狭心症・動脈硬化などの生活習慣病、ガンや認知症などの疾病が増加していきました。

この「疾病の多様化」はペットにも当てはまります。すでに高齢化はかなり進んでいます。

高級ペットフードの普及や医療の更なる進歩によって、これから先も寿命が延びていく可能性があります。

疾病の多様化に対抗するため、病気を早期に発見するための仕組み作りが必要となります。

また、飼い主とペットの両方が高齢、というケースが増えるかもしれません。

その場合は、飼い主の死亡によって取り残されたペットをどうするか、という問題が生じます。

高齢化した猫への対策

・ペット保険に加入する

動物を飼った経験がある人ならすでにご存じでしょうが、ペットを病院に連れて行くと高額な治療費が請求されます。

軽い病気の治療やワクチンの接種程度なら大した額にはなりません。

しかし大きな病気にかかると、まとまった額の治療費が必要となり、手術する場合は特に大変です。

高齢になると内臓や血管をはじめとする様々な機能が低下し、病気になるリスクが高まります。

お金が理由で適切な治療を受けさせられなければ、一生後悔することになるかもしれません。

そこでペット保険への加入される方が増えてきています。

負担額が減るので気軽に病院を受診できるようになります。

月々の掛け金はそこまで高くないので、入っておいて損はないでしょう。

・施設を利用する

ペットの高齢化に伴い、老犬ホームやペットと一緒に入居できる老人ホームなどが増えつつあります。

老犬ホームは短期間もしくは長期間の預け入れをしたいときに便利な施設です。

高齢のペットはなかなか引き取り手が見つかりにくいですし、知り合いに預けるとしても長期間の世話は頼みにくいものです。

何らかの理由でペットの面倒を見るのが難しくなりそうな場合は、早いうちに施設を探しておくと良いと思われます。

・猫の様子や体調を常に気に掛ける

当たり前の様に聞こえますが、ずっと一緒にいるからこそ気を使ってあげることを忘れてしまうことがあります。

人間と同様、高齢になった猫は少しずつ出来ることが減っていきます。

運動をしないようになり、じっとしていることが増えるでしょう。また、食事や排泄が困難になることもあります。

それに気付いてあげられるのは、ずっと一緒に過ごしてきた飼い主だけです。

年をとると病気にもかかりやすくなるので日々の行動や食事量をチェックし、体に異常がないか注意深く観察するようにして下さい。

味や栄養にこだわった高級キャットフードが注目を集めている

ペットの高齢化により、飼い主が犬・猫の健康に気を配るようになりました。

使用されている食材の産地や鮮度を調べたり、味や匂いにこだわったり、というキャットフードに対する意識改革が進んでいます。

それに合わせて、一般的なものより割高な高級キャットフードが注目されるようになりました。

豪華で新鮮な食材をふんだんに配合し、栄養素を失わないよう時間をかけて加工、そして厳しい検査をクリアした安全性の高い商品を求める消費者が増えたのです。

ペット先進国であるドイツやオーストラリアに1歩近づいたといえるでしょう。

安いキャットフードを選びがちだった日本の飼い主たちが高級品を購入することによって、これから更なるペット市場の拡大が想定されます。

消化しやすいグレインフリーの商品がおすすめ

私たち人間は、主に炭水化物からエネルギーを生成しています。

しかし猫は人間とは違い、動物性タンパク質を必要としている肉食動物です。

タンパク質は丈夫な筋肉や健康な皮膚を構成する成分なので、少しでも多く摂取した方が良いです。

そのため鶏肉・七面鳥・鹿肉・カツオ・マグロなどの高タンパク食材を主原料としているキャットフードがおすすめです。

しかし、日本のメーカーが販売しているキャットフードのほとんどは穀物を主原料としています。

小麦・トウモロコシなどの穀物は価格が安いため、商品のコストダウンを目的として大量に配合されることが多いです。

穀物はアレルギーを起こしやすいだけでなく、消化器官に負担をかけてしまいます。

胃腸の機能が衰えている高齢の猫は特に注意する必要があります。下痢や便秘などの症状を避けるためにも、お値段との都合もありますが、出来ればグレインフリーの商品を選ぶようにして下さい。

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この記事を書いた人

吉本順一(ペットフードアドバイザー1級取得)

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